トップページ > Q&A
Q&A
「ヤングケアラー」に関するQ&Aにお答えします。
- 「『ヤングケアラー』とは、家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められるこども・若者のこと。」と言われています。
つまり、お手伝いをすることで自分の時間がなくなってしまったり、他にやる人がいないのでいつもお手伝いを断れないこどもや若者たちはヤングケアラーかもしれません。
ヤングケアラーへの支援では、18歳未満のこどもに加え、若者も切れ目なく支える観点から、おおむね30歳未満を中心として、相談をしたり、支援を受ける対象となります。(状況等に応じ、40歳未満の者も対象となり得ます。) - 「過度に」とは、こども・若者が「家族の介護その他の日常生活上の世話」を行うことにより、「社会生活を円滑に営む上での困難を有する」状態に至っている場合を言います。具体的には、こどもにおいてはこどもとしての健やかな成長・発達に必要な時間(遊び・勉強等)を、若者においては自立に向けた移行期として必要な時間(勉強・就職準備等)を奪われたり、ケアに伴い身体的・精神的負荷がかかったりすることによって、負担が重い状態になっている場合を指します。
- 中学2年生の5.7%、およそ17人に1人は「家族の世話をしている」という調査結果があります。30名のクラスだと、クラスの1人か2人はヤングケアラーかもしれません。
- 障害や病気がある家族がいても、その家族が必要なサポートを受けていて、あなたに過度なお世話の負担などがなければ、必ずしもヤングケアラーではありません。反対に、家族が健康でも、両親が共働きで、いつも兄弟の世話をしているようなこどもはヤングケアラーかもしれません。それぞれの状況に応じて相談をしてみてください。
- お手伝いは「こどもがこどもとしての生活ができる範囲内で行うこと」です。これが「こどもとして想定される生活ができない」となるとヤングケアラーの可能性が高くなります。
年齢に見合わない負担の大きい作業や、「やらない」という選択肢がない作業などをしている場合は、自分のための時間がなくなってしまうのでヤングケアラーかもしれません。 - それぞれの状況によりますが、自分が自由に使う時間や、勉強する時間、遊ぶ時間が充分に取れない人がいます。またお世話の負担が大きくてストレスを感じてしまう人もいます。
そうなると、孤独を感じる、勉強する時間が足りず望んだ進路に進めない、友人関係がうまくいかないことなどが心配されます。 - 家族の世話やお手伝いのために次のような事がおこる場合があります。
- ・学校を早退したり遅刻したりする
- ・学校を休む
- ・宿題や予習をする時間がない
- ・修学旅行や学校行事を欠席する
- ・部活を途中でやめる
- ・友達と遊ぶ時間がない
- どんな相談でも、ひとりで悩まず、まずは自身が話しやすくて信頼できる身近な大人に相談してみてください。学校の先生、スクールカウンセラー、児童館の職員、家に来るケアマネージャーなどです。
>相談窓口はこちら - 学校において、みなさん(児童・生徒)が抱える悩みや問題を解決するために、相談に乗ってくれたり、アドバイスをしてくれる人のことです。