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スペシャルムービー・完全(かんぜん)版(ばん)

ヤングケアラー
さまざまな視点(してん)から描(えが)く一人(ひとり)の女(おんな)の子(こ)のドキュメンタリー

完全(かんぜん)版(ばん)(35分(ふん)37秒(びょう))
※字幕(じまく)の表記(ひょうき)を変更(へんこう)している場合(ばあい)があります

この動画(どうが)は元(もと)ヤングケアラーのことこさんのお話(はなし)を元(もと)に、ご本人(ほんにん)にご出演(しゅつえん)いただいて作成(さくせい)しました。

あらすじ
ことこさんは高校2年(こうこうにねん)の時(とき)、祖母(そぼ)と同居(どうきょ)をはじめる。その祖母(そぼ)は認知症(にんちしょう)の症状(しょうじょう)が出(で)始(はじ)めていた。ことこさんは共働(ともばたら)きの両親(りょうしん)に代(か)わって祖母(そぼ)の相手(あいて)をすることに。イヤだと思(おも)う気持(きも)ちと、家族(かぞく)だから当(あ)たり前(まえ)という気持(きも)ちの間(ま)で揺(ゆ)れ動(うご)くも、誰(だれ)にも相談(そうだん)することなく過(す)ごす日々(ひび)。友人(ゆうじん)や先生(せんせい)と話(はな)す機会(きかい)を得(え)て、自分(じぶん)がヤングケアラーだったと気付(きづ)いたのは大学(だいがく)に進学(しんがく)してからでした…。

ストーリー

■オープニング

動画キャプチャ01
ナレーション
ことこさん。都内(とない)の大学(だいがく)に通(かよ)う普通(ふつう)の女子大生(じょしだいせい)。笑顔(えがお)がステキな彼女(かのじょ)でも、こんな風(ふう)に笑(わら)えない時期(じき)がありました。

■1 ゆがむ日常(にちじょう)

動画キャプチャ02
ことこさん
「高校2年生(こうこうにねんせい)の時(とき)に祖父(そふ)の治療(ちりょう)の関係(かんけい)で、福岡(ふくおか)から祖父母(そふぼ)が東京(とうきょう)にきました。」
ナレーション
しかし翌年(よくとし)入(はい)ってすぐに、不慮(ふりょ)の事故(じこ)によってお爺(じい)さんが亡(な)くなりました。そして残(のこ)されたお婆(ばあ)さんは...
ことこさん
「だんだん耳(みみ)が聞(き)こえないだけじゃなくて、それに伴(ともな)う幻覚(げんかく)・幻聴(げんちょう)が発現(はつげん)して(現(あらわ)れて)、よりコミュニケーションが 取(と)りづらくなったなっていう感(かん)じでした。

家(いえ)の外(そと)に向(む)かって、その幻覚(げんかく)に向(む)かって『ことこさんは家(いえ)にいませんよ』とか、あとは『ウチに借金(しゃっきん)はありません』とか、そういう話(はなし)を大(おお)きな声(こえ)で言(い)っていました。

元々(もともと)祖父(そふ)は、まだもうちょっと生(い)きていられるだったんですけど、 病気(びょうき)でなくなったんじゃなくていきなり事故(じこ)で亡(な)くなっちゃったんで多分(たぶん)、喪失感(そうしつかん)というか寂(さび)しかったんじゃないかなって思(おも)います。

でもやっぱり日中(にっちゅう)は、個々人(ここじん)の活動(かつどう)をするじゃないですか。勉強(べんきょう)だったり仕事(しごと)だったり。
その時間(じかん)に一緒(いっしょ)にいるっていうのが、ちょっと苦痛(くつう)だったというか。

怒(いか)りの沸点(ふってん)がだいぶ低(ひく)くなってて、もう視界(しかい)に入(はい)るだけでイラッと来(き)ちゃうみたいな。もう部屋(へや)から出(で)てこないでって押(お)し込(こ)んだこともありましたし。

最初(さいしょ)はなんで自分(じぶん)がこんなに怒(おこ)っているのかわからなかったし、一応(いちおう)身内(みうち)、父(ちち)のお母(かあ)さんなのにこんなこと言(い)っていいのかとか。
最初(さいしょ)は悪(わる)いな、とか思(おも)っていたんですけど段々(だんだん)そんなことも思(おも)わなくなってきちゃっていましたね。

早(はや)く、この生活(せいかつ)が終(お)わって欲(ほ)しいとは思(おも)っていましたけど、もう生(い)きていくので精一杯(せいいっぱい)、自分(じぶん)が。」
ナレーション
お婆(ばあ)さんの幻聴(げんちょう)・幻覚(げんかく)の対象(たいしょう)になってしまった、お父(とう)さんとことこさん。それには理由(りゆう)がありました。
ことこさん
「伯母(おば)さん?父(ちち)のお姉(ねえ)さんに私(わたし)が似(に)ていて、昔(むかし)のトラブルとかそういう祖母(そぼ)の背景(はいけい)があって、伯母(おば)に過干渉(かかんしょう)みたいなところがあったみたいで、私(わたし)をその伯母(おば)さんと勘違(かんちが)いしている可能性(かのうせい)もあるよねっていう風(ふう)なことを言(い)っていました。
多分(たぶん)、祖母(そぼ)は嫌(いや)がらせをしようとしていたわけじゃなくて、ただただやってあげようみたいな。
母(はは)としてやってあげようみたいな感覚(かんかく)だったんじゃないですかね。」
ナレーション
彼女(かのじょ)は、自分(じぶん)を責(せ)めていました。

■2 禍(わざわい)

動画キャプチャ03
ことこさん
「祖父(そふ)がいたときは、ここに介護(かいご)用(よう)ベッドが置(お)いてあって、(祖母(そぼ)は)その隣(となり)に布団(ふとん)敷(し)いて寝(ね)てたって。ここに机(つくえ)があって、棚(たな)が置(お)いてあって、折(お)り畳(たた)みの机(つくえ)があって、布団(ふとん)敷(し)いて、とか。」
ナレーション
コロナ禍(か)とともに、生活(せいかつ)や環境(かんきょう)も変(か)わっていきました。
ことこさん
「高校(こうこう)は午前(ごぜん)午後(ごご)の交互(こうご)登校(とうこう)というか時差(じさ)登校(とうこう)。大学(だいがく)に入(はい)ってからは自分(じぶん)の部屋(へや)でリモートの授業(じゅぎょう)、オンラインの授業(じゅぎょう)を受(う)けて、みたいな。

そのオンラインの授業(じゅぎょう)を受(う)けているときに、ドアをガラガラっと開(あ)けて『ことこさん、ご飯(はん)できましたよ』って言(い) いにきて。でも10時(じゅうじ)なんですよ。10時(じゅうじ)くらいに言(い)いにきて、でも9時(くじ)前(まえ)ぐらいにご飯(はん)食(た)べているんで、全然(ぜんぜん)お腹(なか)空(あ)いていないし まだ全然(ぜんぜん)授業(じゅぎょう)中(ちゅう)だしっていうので『もう早(はや)く出(で)ていってよ! 』みたいな。」
ナレーション
やがて世(よ)の中(なか)の規制(きせい)は落(お)ち着(つ)きつつも、彼女(かのじょ)にとっての「禍(わざわい)」は家(いえ)の外(そと)だけではありませんでした。
ことこさん
「学校(がっこう)に行(い)って帰(かえ)ってきて、でもバイトもその時期(じき)は休業(きゅうぎょう)でなかったので、家(いえ)と学校(がっこう)の往復(おうふく) みたいな。それ以外(いがい)は祖母(そぼ)の対応(たいおう)したりとかして、同(おな)じことを毎日(まいにち)してる感(かん)じ。

学校(がっこう)行(い)けなくなった時(とき)が一番(いちばん)しんどかったかなって、自分(じぶん)的(てき)に。
行(い)こうと思(おも)って、朝(あさ)起(お)きて準備(じゅんび)まで全部(ぜんぶ)済(す)ましたのに、やっぱ行(い)けない、みたいな。
玄関(げんかん)まで来(き)て靴(くつ)履(は)いたけど、やっぱ無理(むり)だなって思(おも)って戻(もど)って寝(ね)たりとか。
みんなは普通(ふつう)に他(た)の家族(かぞく)は生活(せいかつ)しているのに、自分(じぶん)だけこんなんなっちゃって怒(おこ)られないかな、みたいな。
父(ちち)は会社員(かいしゃいん)でエンジニアとして働(はたら)いていて、母(はは)は病院(びょういん)で作業療法士(さぎょうりょうほうし)として働(はたら)いています。

本当(ほんとう)に大学(だいがく)辞(や)めるかな、みたいな。これがずっと続(つづ)くんだったら無理(むり)だなって思(おも)って。」
ナレーション
家(いえ)の外(そと)に出(で)たかったはずなのに出(で)られない。彼女(かのじょ)の心(こころ)と身体(しんたい)は、悲鳴(ひめい)をあげていました。

■インタビュー 「ヤングケアラー」について知(し)っていますか?

動画キャプチャ04
ナレーション
ヤングケアラーについて、街(まち)で聞(き)いてみました。
インタビュー①:A/17歳(じゅうななさい)です。B/16歳(じゅうろっさい)です。AB/知(し)らないです。
インタビュー②:今年(ことし)で20歳(にじゅっさい)になりました。初(はじ)めて聞(き)きました。食(た)べ物(もの)とかじゃないですよね。
インタビュー③:高校3年生(こうこうさんねんせい)の18歳(じゅうはっさい)です。ヤングケアラーって初(はじ)めて聞(き) きますね。
インタビュー④:A/僕(ぼく)は27歳(にじゅうななさい)です。B/26歳(にじゅうろっさい)です。A/何(なん)だろう...B/化粧品(けしょうひん)?ケア?
インタビュー⑤:今(いま)、23歳(にじゅうさんさい)です。あんまりわかんないです。
インタビュー⑥:22歳(にじゅうにさい)です。知(し)らないです。
インタビュー⑦:A/自分(じぶん)は21歳(にじゅういっさい)です。B/えっと18歳(じゅうはっさい)です。 A/はい、聞(き)いたことあります。B/高校(こうこう)の社会(しゃかい)とかの勉強(べんきょう)で聞(き)いたことがあります。
「ヤングケアラー」について知(し)っていますか? 「聞(き)いたことがない」80%(はちじゅうぱーせんと)
※インタビュー人数(にんずう):10人(じゅうにん)

■3 きっかけ

動画キャプチャ05
ことこさん
「今(いま)は介護福祉士(かいごふくしし)の資格(しかく)と、社会福祉(しゃかいふくし)士(し)の資格(しかく)取得(しゅとく)を目指(めざ)して勉強(べんきょう)しています。
弟(おとうと)の障害(しょうがい)について元々(もともと)学(まな)びたいと思(おも)ったからここにしたんですけど、介護(かいご)やってみたら面白(おもしろ)くてずっと選択(せんたく)してます。
理系(りけい)に行(い)きたいとか言(い)っていたんですけど全然(ぜんぜん)向(む)いていなくて。
でも母(はは)の仕事(しごと)とか見(み)ているから、そういう人(ひと)に関(かか)わるお仕事(しごと)がいいなとは漠然(ばくぜん)と思(おも)っていたので。
まあ福祉(ふくし)の人(ひと)、優(やさ)しい人(じん)ばっかりですし結果(けっか)的(てき)に良(よ)かったなみたいな。」
ナレーション
自身(じしん)のことを話(はな)す彼女(かのじょ)の表情(ひょうじょう)は、少(すこ)し明(あか)るく見(み)えました。
ことこさん
「学校(がっこう)に通(かよ)い始(はじ)めてからは、それこそ友人(ゆうじん)と話(はな)すようになって、だんだん先生(せんせい)にもお話(はなし)聞(き)いてもらえるようになってっていう。

最初(さいしょ)は自分(じぶん)が、そういうふうに祖母(そぼ)に言(い)われたりされたりするのは、自分(じぶん)のせいだと思(おも)っていたところがあって
それをそのまま、先生(せんせい)にお話(はなし)したら『そんなことないよ』って。『別(べつ)に悪(わる)いことしていないし、お婆(ばば)ちゃまもお歳(とし)とか、ご病気(びょうき)の関係(かんけい)でそういうふうになっているから思(おも)い詰(つ)めることはない』っていうふうに受(う)け止(と)めて下(くだ)さって。」
動画キャプチャ06
ごとう先生(せんせい)
「例(たと)えばオムツを取(と)り替(か)えるとか、お風呂(ふろ)・入浴(にゅうよく)の介助(かいじょ)をするとか、いわゆるわかりやすい身体(しんたい)介護(かいご)ということをしているわけではないので、自分(じぶん)がその家族(かぞく)の中(なか)の普通(ふつう)のことという、普通(ふつう)の家族(かぞく)の出来事(できごと)の中(なか)をつらいとか、ちょっと大変(たいへん)って思(おも)っちゃうなんて、そんな思(おも)っちゃいけないよねっていうような言葉(ことば)は最初(さいしょ)にありましたよね。

向(む)こうが話(はな)してくれるまで、こちらが深(ふか)掘(ほ)りをするのではなく、相手(あいて)が話(はな)したいことをまず聞(き)くっていう、そこで『どうなの? 』とか『こうした方(ほう)がいいんじゃないの? 』とか言(い)ってしまうと、もしくは『そうなんだ、おウチでケアしているんだね、頑張(がんば)ってるね、偉(えら)いね、もっと頑張(がんば)ってね』って返(かえ)してしまうと多分(たぶん)もう二度(にど)話(はなし)はしてくれなくなってしまうだろうなっていう。なので彼女(かのじょ)が、どのお子(こ)さんもそうですけども話(はな)せるようようになるまで待(ま)つっていうっていうのは多分(たぶん)、時間(じかん)は少々(しょうしょう)かかったかなとは思(おも)います。

ひと昔(むかし)前(まえ)というか、当(あ)たり前(まえ)に家庭(かてい)の中(なか)にあった出来事(できごと)だと思(おも)うんですけども、なので今(いま)突然(とつぜん)出(だし)てきた現象(げんしょう)ではなく過去(かこ)にもきっとそういうことがあって、過去(かこ)にもそれで悩(なや)んだお子(こ)さんがいたんだと思(おも)うんです。
それがまあ、子(こ)どもの権利(けんり)に侵害(しんがい)されているかどうかっていう視点(してん)でみて判断(はんだん)するしかないかなあと思(おも)っていて。
昔(むかし)だったらお爺(じい)ちゃんお婆(ばあ)ちゃんも一緒(いっしょ)に住(す)んでいたから、家族(かぞく)の中(なか)で解決(かいけつ)できたこともあとは地域(ちいき)の方(かた)が声(こえ)をかけて下(くだ)さったこととか、もしかすると今(いま)よりももっとオープンだったのかなって気(き)はします。

やっぱり大人(おとな)が気(き)づくっていうことが一番(いちばん)、本当(ほんとう)はできればいいなって思(おも)うんですけれども。
知(し)らないこととかわからないことが一番(いちばん)こわいと思(おも)うんですよね。今(いま)、こういうふうに(ヤングケアラーという)言葉(ことば)が広(ひろ)がってくれることは本当(ほんとう)ありがたいなと思(おも)っていて『そっか、こういうときにここに相談(そうだん)しに行(い)ったらいいんだ』っていう場所(ばしょ)を知(し)っておくとか『こういうときは、言葉(ことば)にして言(い)ってもいいんだ』っていうことを、小(ちい)さいうちから知(し)っていていただくと相談(そうだん)もしやすくなるのかなとも思(おも)いますし。

やっぱり学校(がっこう)って、一番(いちばん)お子(こ)さんがいる場所(ばしょ)ですよね。大学(だいがく)だけではなくて小中(こなか)高大(こうだい)と、こどもと触(ふ)れ合(あ)う仕事(しごと)をする以上(いじょう)こどもに関心(かんしん)を持(も)って、声(こえ)を聴(き)くっていうことを私自身(わたしじしん)やっていきたいと思(おも)っています。」
動画キャプチャ07
ことこさん
「ただ何(なに)か話(はな)すだけじゃなくて、先生(せんせい)のときは次(つぎ)にどうしたら良(よ)いかとか、こういう時(とき)には何(なに)をしたら良(よ)いとか そういう明確(めいかく)な対処(たいしょ)法(ほう)とかを教(おし)えてもらって、心(こころ)の持(も)ちようとか、そういう面(めん)で支(ささ)えてもらったかなと思(おも)います、先生(せんせい)には。

大学(だいがく)に入(はい)ってからはごとう先生(せんせい)と、学生(がくせい)相談(そうだん)室(しつ)の先生(せんせい)と、あと友人(ゆうじん)に相談(そうだん)しました。
とくに学生(がくせい)相談(そうだん)室(しつ)の先生(せんせい)は、繋(つな)げていただくっていうよりも自分(じぶん)の話(はなし)を聞(き)いていただくことがメインでとくにその時(とき)の感情(かんじょう) とか、そういうのが、散(ち)らばっているものをこう順番(じゅんばん)通(どお)りにまとめていって結局(けっきょく)どうしたいとか何(なに)が嫌(いや)だったとかっていうのを整理(せいり)する場(ば)になっていたかなって思(おも)います。」
動画キャプチャ08
とみざわ先生(せんせい)
「つらいけど相手(あいて)のことも大事(だいじ)にしたいっていう感(かん)じがすごい伝(つた)わってきて、家族(かぞく)の誰(だれ)に対(たい)してもいろいろ思(おも)ってらっしゃるのがあったので、やっぱり同年代(どうねんだい)の子(こ)よりはしっかりしている印象(いんしょう)を受(う)けました。

何(なに)か両方(りょうほう)でした。彼女(かのじょ)は一杯(いっぱい)一(いち)杯(はい)なのと、一杯(いっぱい)一杯(いっぱい)で相談(そうだん)しづらさそうなのとだけど、大変(たいへん)だから助(たす)けてっていう思(おも)いとかも両方(りょうほう)あって来(く)るんだけども、でも相談(そうだん)したからといって解決(かいけつ)できるわけじゃないから、そこもジレンマになるところかなって思(おも)いました。どうしたらいいかじゃなくて本当(ほんとう)に何(なに)かしなきゃいけないので、相談(そうだん)している場合(ばあい)じゃないみたいなのもあったような気(き)がします。

すごくご家族(かぞく)が彼女(かのじょ)を、お母(かあ)さまが支(ささ)えて下(くだ)さったっていうのを仰(おっしゃ)っていたので、そういう改(あらた)めて家族(かぞく)の関係(かんけい)が再(さい)構成(こうせい)されるとかもあったのかなっていうふうに思(おも)います。労(ねぎら)って下(くだ)さっていたり、娘(むすめ)について。

“ヤングケアラー”っていう言葉(ことば)も最近(さいきん)出(で)てきていますけど、なかなか相談(そうだん)するの大変(たいへん)だっただろうなと、その過去(かこ)について。話(はな)しても解決(かいけつ)しないから、また大変(たいへん)なのを自分(じぶん)でなぞるだけというっか、そういうふうにもなりやすいですし、同(どう)世代(せだい)に対(たい)して、とくにそういうのがあるみたいですね。

カウンセラーは割(わり)と状況(じょうきょう)を動(うご)かす、外(そと)の環境(かんきょう)を変(か)えるというよりも、その人(ひと)の内面(ないめん)を深(ふか)めるような会(あ)い方(かた)をするので絶望感(ぜつぼうかん)とかやるせなさとか、そういうことをフォーカスして聞(き)きますけど、そういう対応(たいおう)の仕方(しかた)だと本当(ほんとう)に話(はな)しても何(なに)も変(か)わらないみたいな『話(はな)して楽(らく)になったじゃなくて話(はな)して辛(つら)くなった』みたいになってしまうので自分(じぶん)の職業(しょくぎょう)の限界(げんかい)を感(かん)じるのと、社会的(しゃかいてき)にどう対応(たいおう)するのかって考(かんが)えたら、やっぱり身近(みぢか)な大人(おとな)が『それが問題(もんだい)なんだ』ってことを言(い)ってあげなきゃいけないのと、言(い)った上(うえ)で対応(たいおう)しなきゃいけないので持(も)っている自分(じぶん)の知識(ちしき)がないと『あんなサービスがある』『こんなサービスがある』とか分(わ)かっていないと、ヤングケアラーであるみたいなことは分(わ)かっても、何(なに)をしてあげるのかが分(わ)かりづらいですよね。」
動画キャプチャ09
ことこさん
「同(おな)じ学科(がっか)のお友(とも)だちが仲良(なかよ)い子(こ)が2人(ふたり)できて、結構(けっこう)、入学式(にゅうがくしき)の時(とき)とかそういう時期(じき)から仲良(なかよ)くさせてもらっています。

あんまり自分(じぶん)の家(いえ)のことを話(はな)すって結構(けっこう)ハードルが高(たか)いことだと思(おも)うんですけど、やっぱり2人(ふたり)とも優(やさ)しくて 何(なに)でもそういちょっと暗(くら)い話(はなし)とか嫌(いや)なような内容(ないよう)の話(はなし)でも、とくに何(なに)を言(い)うわけでもなく頷(うなず)いて聞(き)いてくれたりとか しっかりちゃんと私(わたし)のことを見(み)て話(はなし)を聞(き)いてくれているっていうのが、すごい心(こころ)が軽(かる)くなったなって思(おも)います。」
動画キャプチャ10
友人(ゆうじん)Fさん
「『聞(き)いてよ』とか。」
友人(ゆうじん)Kさん
「こんなことあった。」
友人(ゆうじん)Fさん
「適当(てきとう)にあしらったりしない。聞(き)いているフリしないみたいな。
理解(りかい)できていなくてもいいけど、やっぱ頷(うなず)いて聞(き)いてくれているのは大(おお)きい。」
ことこさん
「本当(ほんとう)にイライラしている時(とき)もあったし、何(なに)にも喋(しゃべ)らなくなる時(とき)もあったし。」
友人(ゆうじん)Kさん
「顔(かお)は死(し)んでたね。」
ことこさん
「顔(かお)は死(し)んでた。」
友人(ゆうじん)Fさん
「なんか怒(おこ)りっぽくなるとか、八(や)つ当(あ)たり系(けい)の荒(あ)れっぽさっていうよりは、静(しず)かにイライラしている感(かん)じかなって。でも結構(けっこう)無断(むだん)で休(やす)むっていうかさ、いなくなることは、今(いま)は別(べつ)に『寝(ね)てんのかな』とか『疲(つか)れたのかな』とかあるけど当時(とうじ)まだそこまであれだったので、無断(むだん)で結構(けっこう)休(やす)みが続(つづ)いてて心配(しんぱい)はした。」
友人(ゆうじん)Kさん
「うんうん、それはあるかも知(し)れない。」
友人(ゆうじん)Fさん
「あと本人(ほんにん)にまだ言(い)ったことないけど、今(いま)のゼミの先生(せんせい)に相談(そうだん)というか『今(いま)、ちょっとこういう状況(じょうきょう)なんですよね』みたいなのは話(はな)したことは、その近(ちか)くにいたっていうので話(はな)したことはあります。」
ことこさん
「知(し)らなかった。」
ことこさん
「授業(じゅぎょう)自体(じたい)で”ヤングケアラー”って扱(あつか)ってないもんね、まだ。」
友人(ゆうじん)Kさん
「“ヤングケアラー”って言葉(ことば)の認知度(にんちど)の低(ひく)さ、なのかな。」
友人(ゆうじん)Fさん
「んー言葉(ことば)、認知度(にんちど)の低(ひく)さは確(たし)かにあるかも知(し)れない。その“ヤングケアラー”の世代(せだい)に当(あ)てはまる子(こ)たちっていうのがその言葉(ことば)っていうか内容(ないよう)を知(し)らない。で、後(ご)から知(し)るっていうのはよく聞(き)く話(はなし)ですし。
やっぱ大人(おとな)に頼(たよ)れずに自分(じぶん)がケアラーになっているから、本当(ほんとう)に頼(たよ)るっていうことがそもそも頭(あたま)の中(なか)にないっていう人(ひと)もいるんじゃないかなとは思(おも)いますね。」
友人(ゆうじん)Kさん
「自分(じぶん)でいろいろやっているから、やっぱり頼(たよ)りにくいところがあるのかな。」
ことこさん
「ひとりでいたいのに、ひとりでいたくない。」
友人(ゆうじん)Fさん
「否定(ひてい)しないで聞(き)いてくれるって。」
ことこさん
「大事(だいじ)、大事(だいじ)。本当(ほんとう)に大事(だいじ)。」
動画キャプチャ11
ことこさん
「私(わたし)の場合(ばあい)は、その、ちゃんと先生(せんせい)が最初(さいしょ)から聴(き)いてくれるっていうスタンスでいてくれたので話(はな)しやすかったっていうのがあると思(おも)うんですけど、やっぱり小学生(しょうがくせい)中学生(ちゅうがくせい)とかだと先生(せんせい)との距離(きょり)もあんまり近(ちか)くないし大人(おとな)が一人(ひとり)ひとりのこどものことを見(み)る時間(じかん)が少(すく)ないから、そもそもこどもたちは自分(じぶん)がその苦労(くろう)しているってことはわかっていないかもしれないし、相談(そうだん)するってことがそもそも頭(あたま)に無(な)いかもしれないって言(い)うので話(はな)さないのかなって。 話(はな)さない、話(はな)せないのかなって思(おも)います。

自分(じぶん)から話(はな)したいと思(おも)って話(はな)すことが一番(いちばん)だと思(おも)うんですけど、周(まわ)りがちゃんと受(う)け入(い)れるっていう姿勢(しせい)を持(も)ってくれたら話(はな)しやすいかなって思(おも)います。
だからその心理(しんり)相談(そうだん)みたいな、相談(そうだん)受(う)けますよっていう、その受(う)け入(い)れ場所(ばしょ)があるって言(い)うのがわかっていると『あ、じゃあ相談(そうだん)しに行(い)こう』ってなれるので、積極的(せっきょくてき)に相談(そうだん)を受(う)けてくれるっていう場所(ばしょ)がちゃんとみんなに見(み)えているといいなって思(おも)います。」
ナレーション
お婆(ばあ)さんのこと、そして自分自身(じぶんじしん)のことを冷静(れいせい)に考(かんが)えられたきっかけ、それは信頼(しんらい)できる周(まわ)りの人(ひと)たちに話(はな)せたことでした。

■4 未来(みらい)にのぞむ

ことこさん
「いろんな実習(じっしゅう)先(さき)を見(み)て思(おも)ったのは、職員(しょくいん)さんが明(あか)るいところは利用者(りようしゃ)さんも明(あか)るいなっていう、全体的(ぜんたいてき)に雰囲気(ふんいき)が温(あたた)かいから介護(かいご)職員(しょくいん)とかの温(あたた)かさって言(い)うのが、全体(ぜんたい)の雰囲気(ふんいき)に関(かか)わるんだなっていうふうに思(おも)いました。」
ナレーション
「今(いま)」を生(い)きることに必死(ひっし)だった彼女(かのじょ)は、これから大学(だいがく)を卒業(そつぎょう)した先(さき)の「未来(みらい)」に歩(あゆ)み出(だ)しています。
ことこさん
「今(いま)はヤングケアラーの本人(ほんにん)の家(いえ)に伺(うかが)う、訪問(ほうもん)のアルバイトを最近(さいきん)始(はじ)めさせていただきました。先輩(せんぱい)ケアラーっていうのもあると思(おも)いますし、お姉(ねえ)ちゃんが欲(ほ)しいヤングケアラーの方(かた)とかそういう方(かた)に、ちょっと年上(としうえ)のお姉(ねえ)さんとして接(せっ)していくっていう、派遣(はけん)お姉(ねえ)さんみたいな感(かん)じの。

意外(いがい)と受(う)け入(い)れてもらえているなっていう感触(かんしょく)で『次(つぎ)は何(なに)したい!』って言(い)ってくれるのが嬉(うれ)しいなって思(おも)います。」
ナレーション
自身(じしん)の経験(けいけん)を糧(かて)に、同(おな)じような環境(かんきょう)に置(お)かれているこどもに寄(よ)り添(そ)うことこさん。
しかしなぜ彼女(かのじょ)は「ヤングケアラー」を自覚(じかく)してもなお強(つよ)く、前(まえ)に進(すす)めたのでしょうか。
ことこさんのお父(とう)さんとお母(かあ)さんに話(はなし)を聞(き)きました。

■5 家族(かぞく)

動画キャプチャ13
母(はは)
「お婆(ばあ)ちゃんのお世話(せわ)をするっていうのも、全部(ぜんぶ)をいろいろ任(まか)せていたら、それは完全(かんぜん)な”ヤングケアラー”なのかなとだと思(おも)うんですけど人間(にんげん)が老(お)いていく姿(すがた)を知(し)っていくっていうのは、それはそれで一(ひと)つ大事(だいじ)なことなのかなって思(おも)っていて。
確(たし)かにすごく苦(くる)しい時間(じかん)を過(す)ごしたし、そこで気持(きも)ちの消化(しょうか)させるためにはどうすればいいのかっていうのも先生(せんせい)とか、あと仲間(なかま)とかそういう人(ひと)と出会(であ)った中(なか)で感(かん)じてもらったとは思(おも)うんですけど、経験(けいけん)としては苦(くる)しいけど大事(だいじ)なことでもあったのかな、なんて未(いま)だに思(おも)ってしまっています。」
父(ちち)
「その子(こ)がいないと生活(せいかつ)がままならないとか、行動(こうどう)ができなくなってしまうようなのは、良(よ)くないことだと思(おも)うんですけれども最終的(さいしゅうてき)に大人(おとな)というか保護(ほご)者(しゃ)というか、ちゃんとフォローできるような、保護者(ほごしゃ)だけでなく地域(ちいき)やそういう活動(かつどう)も含(ふく)めてだと思(おも)うんですけど、うまくフォローできればいいなと。いい大人(おとな)に将来的(しょうらいてき)になってくれるんじゃないかなと思(おも)います。」
母(はは)
「だから、こういう言葉(ことば)がわかって『あ、相談(そうだん)できる場所(ばしょ)があるんだ』と思(おも)えることはすごく大事(だいじ)だと思(おも)いますし、人(ひと)によって苦(くる)しいと思(おも)える、思(おも)う場所(ばしょ)って違(ちが)うので『こんなことで悩(なや)んじゃって大丈夫(だいじょうぶ)なのかな』って思(おも)わずに済(す)むことっていうのは大事(だいじ)だと思(おも)うんですね。だからあの、皆(みな)さんに知(し)ってもらうことっていうのは、すごく良(よ)いことだと思(おも)っています。
ただ、やっぱりそのためにはしっかりと親(おや)が、周(まわ)りがフォローはしていかないといけないのかな。それを知(し)っているとちゃんと強(つよ)い大人(おとな)になれるのかなとは思(おも)っています。」
父(ちち)
「私(わたし)はどっちかというと母(はは)の方(ほう)をメインにフォローする、妻(つま)は子(こ)どもたちの方(ほう)をメインにフォローするみたいな感(かん)じでどういう状況(じょうきょう)かっていうのをお互(たが)いに話(はなし)をしながらなるべく、えっとどう言(い)ったらいいかな、物理的(ぶつりてき)にどっちがどっちを世話(せわ)するっていうよりは、どっちの気持(きも)ちに寄(よ)り添(そ)うかっていう意味(いみ)で、私(わたし)はどっちかっていうと母(はは)側(がわ)の意見(いけん)というか母(はは)の気持(きも)ちを伝(つた)えたりとか、なので喧嘩(けんか)になった場合(ばあい)には、『こういう気持(きも)ちで言(い)っているんだから、あなたもちょっとそこは理解(りかい)してね』ってこっちは言(い)うんですけど、妻(つま)からすればわかったっていうので『大変(たいへん)だね』っていうこどもたちの気(き)持(も)ちに寄(よ)り添(そ)ってもらうようなかたちでフォローしてもらっている感(かん)じでやっていました。」
母(はは)
「かなり真(ま)っ直(す)ぐに受(う)け止(と)めてしまい過(す)ぎてた、本当(ほんとう)は私(わたし)たちとしては『うんうん、そうねそうね』で流(なが)してくれてもいいし、2階(にかい)に上(あ)がってその場(ば)をやり過(す)ごすでもいいんですけど、2階(にかい)にわざわざ母(はは)が行(い)っちゃうんですね。
『ことこさん、ことこさん』って行(い)っちゃうから、逃(に)げようにも逃(に)げれなかったとってところはあると思(おも)います。」
母(はは)
「でも、その中(なか)で『言(い)っていいよ』とは言(い)ってました。だから『お母(かあ)さんに言(い)いなさい』とは言(い)ってました。
主人(しゅじん)と娘(むすめ)は似(に)ているのでぶつかっちゃう、それこそ。」
父(ちち)
「そうですね。まあ似(に)てるので気持(きも)ちがわかっちゃうって言(い)うのがあって、どう言(い)ったらいいかわかんないですね、あの核心(かくしん)をズバッと言(い)ってしまうとか、痛(いた)いところをついてしまうとか、そう言(い)うところはお互(たが)いにあると思(おも)います。」
父(ちち)
「(母(はは)の矛先(ほこさき)は)そもそもは私(わたし)とことこに向(む)かっていたわけではないんです。ほぼ、ことこに向(む) かって。ことこが可愛(かわい)いというのもあって『自分(じぶん)でなんとかしなきゃ』で、いろいろ聴(き)こえてくる声(こえ)、外(そと)から何(なに)かくる人(ひと)がいる、守(まも)らなきゃみたいな感(かん)じでどんどん、そんな感(かん)じになっていったんですけど、私(わたし)と母(はは)の関係(かんけい)がすごい喧嘩(けんか)になっていたのは実(じつ)は、ことこに対(たい)して『違(ちが)う』『間違(まちが)っているよ』っていうのを説明(せつめい)を一生懸命(いっしょうけんめい)していたんですね。 その流(なが)れで母(はは)とはいつも喧嘩(けんか)していた感(かん)じだったので、直接(ちょくせつ)私(わたし)に何(なに)かって言(い)うのは無(な)かったです、元々(もともと)。で、母(はは)から言(い)われるのは『あなたがしっかりしないから、あの子(こ)がああなるのよ』みたいな感(かん)じのことをずっと言(い)われていた感(かん)じだったので、まあそうですね、途中(とちゅう)で多分(たぶん)、そうなっている途中(とちゅう)で父(ちち)と私(わたし)がもう混同(こんどう)してきて そう言(い)う口調(くちょう)になっていったんだと思(おも)います。
ことこにしてみれば、それが悔(くや)しかったんだと思(おも)うんですよね。だから守(まも)ってくれようとしたんじゃないかなと思(おも)うんだよね。」
ナレーション
ことこさんも両親(りょうしん)も、お互(たが)いに必死(ひっし)に家族(かぞく)を守(まも)ろうとしていました。また、ことこさんへの思(おも)いも話(はな)してくれました。
母(はは)
「思(おも)っていた以上(いじょう)にちょっと義母(ぎぼ)の状態(じょうたい)がひどかったので、そこのところでうまくかばいきれなかったところは後悔(こうかい)といえば、後悔(こうかい)、それは申(もう)し訳(わけ)なかったと思(おも)ってる、後悔(こうかい)というか申(もう)し訳(わけ)なかったなあと思(おも)っていますね。」
父(ちち)
「本人(ほんにん)には直接(ちょくせつ)言(い)っていないですけど、ちょっと一番(いちばん)、その期間(きかん)は苦労(くろう)かけかたなと思(おも)っています。
あまり私(わたし)としてはフォローができなかったので、まああの、フォローできなかったので、これからもっと仲良(なかよ)くできたらと思(おも)います。」
ナレーション
近(ちか)くにいるから、うまく伝(つた)えられないこともあるかも知(し)れません。
でも近(ちか)くにいるからこそ、見(み)えることや気(き)づけることがあると教(おし)えてくれました。

■6 つながるもの

動画キャプチャ14
ナレーション
その後(ご)、お婆(ばあ)さんとの生活(せいかつ)はどうなったのでしょうか。
ことこさん
「最初(さいしょ)は自宅(じたく)に同居(どうきょ)で、次(つぎ)がサービス付(つ)き高齢者(こうれいしゃ)住宅(じゅうたく)に一人暮(ひとりぐ)らし始(はじ)めて ちょっと精神状態(せいしんじょうたい)が良(よ)くなくなっちゃって、病院(びょういん)の方(ほう)に入院(にゅういん)して、えっと、今(いま)の施設(しせつ)に入居(にゅうきょ)したかなと思(おも)います、確(たし)か。

完全(かんぜん)に病院(びょういん)とか施設(しせつ)に入居(にゅうきょ)したときにやっぱり『ああやっと終(お)わったか』と思(おも)って。実際(じっさい)には終(お)わっていないですけど、でもやっとみんなが手(て)を離(はな)せるようになって、楽(らく)になったかなと。
それぞれ結構(けっこう)しんどいところがあったでしょうし、父(ちち)も自分(じぶん)の母(はは)がそんなことになって、お母(かあ)さんも家(いえ)に帰(かえ)ってきても同(おな)じようなことしなきゃいけないし、私(わたし)はずっとこんなんだし、妹(いもうと)と弟(おとうと)はそんな家族(かぞく)を見(み)て生活(せいかつ)しているわけだし。
大変(たいへん)だったなと思(おも)います、みんな。」
ことこさん
「まあ、いろいろなことがあったとはいえ... ...(祖母(そぼ)が)いろいろ良(よ)くしてくれたことには変(か)わりないし... ...思(おも)い返(かえ)せばたくさん楽(たの)しい思(おも)い出(で)もあるから、これからは自由(じゆう)に元気(げんき)に過(す)ごしてください、と。
施設(しせつ)の中(なか)じゃやれることとか限(かぎ)られちゃうと思(おも)うんですけど、やりたいふうに生(い)きてくれと。 おやつとか持(も)っていくから、一緒(いっしょ)に食(た)べようかっていうくらいですかね。」

■エンディング

動画キャプチャ15
ことこさん
「(ヤングケアラーが)大変(たいへん)であるっていうことは、やっぱりそうなんですけど 別(べつ)に可哀想(かわいそう)とかそういうのではないだろうな、っていう、大変(たいへん)だけど。 でもやっていることに結構(けっこう)、人(ひと)によって差(さ)があるなっていうのは最近(さいきん)思(おも)うので。

本当(ほんとう)に放(はな)っておいてほしいっていう人(ひと)もいるかもしれないし、やっぱり家族(かぞく)の問題(もんだい)だからって人(ひと)もいるだろうし。でも結局(けっきょく)、本音(ほんね)ってわからないから外(そと)からだとどうにもできないなって思(おも)ったり。
自分(じぶん)が『助(たす)けて欲(ほ)しい』って言(い)わないと、やっぱり分(わ)かりづらいところはありそうだなって思(おも)います。
今(いま)、学校(がっこう)で支援(しえん)の話(はなし)とか、支援(しえん)につなげるまでの過程(かてい)の話(はなし)とかをやっているからこそ当事者(とうじしゃ)たちとの考(かんが)え方(かた)のギャップというか、助(たす)けてほしいけど助(たす)けてほしくないみたいなその矛盾(むじゅん)が結構(けっこう)、難(むずか)しいなっていうふうに思(おも)っています。」

東京都(とうきょうと)では一人(ひとり)ひとりのこどもの気持(きも)ちやケアの必要(ひつよう)な家族(かぞく)の状況(じょうきょう)に目(め)を向(む)け、ニーズに応(おう)じて多(おお)くの機関(きかん)と連携(れんけい)し、多面(ためん)的(てき)なサポートを行(おこな)っています。