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スペシャルムービー・ダイジェスト版(ばん)

ヤングケアラー
さまざまな視点(してん)から描(えが)く一人(ひとり)の女(おんな)の子(こ)のドキュメンタリー

ダイジェスト版(ばん)(6分(ふん)34秒(びょう))
※字幕(じまく)の表記(ひょうき)を変更(へんこう)している場合(ばあい)があります

この動画(どうが)は元(もと)ヤングケアラーのことこさんのお話(はなし)を元(もと)に、ご本人(ほんにん)にご出演(しゅつえん)いただいて作成(さくせい)しました。

あらすじ
ことこさんは高校2年(こうこうにねん)の時(とき)、祖母(そぼ)と同居(どうきょ)をはじめる。その祖母(そぼ)は認知症(にんちしょう)の症状(しょうじょう)が出(で)始(はじ)めていた。ことこさんは共働(ともばたら)きの両親(りょうしん)に代(か)わって祖母(そぼ)の相手(あいて)をすることに。イヤだと思(おも)う気持(きも)ちと、家族(かぞく)だから当(あ)たり前(まえ)という気持(きも)ちの間(ま)で揺(ゆ)れ動(うご)くも、誰(だれ)にも相談(そうだん)することなく過(す)ごす日々(ひび)。友人(ゆうじん)や先生(せんせい)と話(はな)す機会(きかい)を得(え)て、自分(じぶん)がヤングケアラーだったと気付(きづ)いたのは大学(だいがく)に進学(しんがく)してからでした…。

ストーリー

■オープニング

動画キャプチャ01
ナレーション
ことこさん。都内(とない)の大学(だいがく)に通(かよ)う普通(ふつう)の女子大生(じょしだいせい)。笑顔(えがお)がステキな彼女(かのじょ)でも、こんな風(ふう)に笑(わら)えない時期(じき)がありました。

■1 ゆがむ日常(にちじょう)

動画キャプチャ02
ことこさん
「高校2年生(こうこうにねんせい)の時(とき)に祖父(そふ)の治療(ちりょう)の関係(かんけい)で、福岡(ふくおか)から祖父母(そふぼ)が東京(とうきょう)に来(き)ました。」
ナレーション
しかし翌年(よくとし)入(はい) ってすぐ、 不慮(ふりょ)の事故(じこ)によってお爺(じい)さんが亡(な)くなりました。そして残(のこ)されたお婆(ばあ)さんは....
ことこさん
「だんだん耳(みみ)が聞(き)こえないだけじゃなくて、それに伴(ともな)う幻覚(げんかく)・幻聴(げんちょう)が発現(はつげん)(現(あらわ)れて)、よりコミュニケーションが取(と)りづらくなったなっていう感(かん)じでした。」
ナレーション
お婆(ばあ)さんの幻聴(げんちょう)・幻覚(げんかく)の対象(たいしょう)になってしまった、お父(とう)さんとことこさん。それには理由(りゆう)がありました。
ことこさん
「伯母(おば)さん?父(ちち)のお姉(ねえ)さんに私(わたし)が似(に)ていて、昔(むかし)のトラブルとかそういう祖母(そぼ)の背景(はいけい)があって、伯母(おば)に過干渉(かかんしょう)みたいなところがあったみたいで、私(わたし)をその伯母(おば)さんと勘違(かんちが)いしている可能性(かのうせい)もあるよねっていう風(ふう)なことを言(い)っていました。
多分(たぶん)、祖母(そぼ)は嫌(いや)がらせをしようとしていたわけじゃなくて、ただただやってあげようみたいな。
母(はは)としてやってあげようみたいな感覚(かんかく)だったんじゃないですかね。」
ナレーション
彼女(かのじょ)は、自分(じぶん)を責(せ)めていました。

■2 禍(わざわい)

動画キャプチャ03
ことこさん
「学校(がっこう)に行(い)って帰(かえ)ってきて、でも(コロナ禍(か)のため)バイトもその時期(じき)は休業(きゅうぎょう)でなかったので、家(いえ)と学校(がっこう)の往復(おうふく)みたいな。それ以外(いがい)は祖母(そぼ)の対応(たいおう)したりとかして、同(おな)じことを毎日(まいにち)してる感(かん)じ。

学校(がっこう)行(い)けなくなった時(とき)が一番(いちばん)しんどかったかなって、自分(じぶん)的(てき)に。
玄関(げんかん)まで来(き)て靴(くつ)履(は)いたけど、やっぱ無理(むり)だなって思(おも)って戻(もど)って寝(ね)たりとか。
本当(ほんとう)に大学(だいがく)辞(や)めるかな、みたいな。これがずっと続(つづ)くんだったら無理(むり)だなって思(おも)って。」
ナレーション
彼女(かのじょ)の心(こころ)と身体(しんたい)は、悲鳴(ひめい)をあげていました。

■インタビュー 「ヤングケアラー」について知(し)っていますか?

動画キャプチャ04
ナレーション
ヤングケアラーについて、街(まち)で聞(き)いてみました。
インタビュー①:AB/ 知(し)らないです。
インタビュー②:ヤングケアラーって 初(はじ)めて聞(き)きますね。
インタビュー③: A/はい、聞(き)いたことあります。B/高校(こうこう)の社会(しゃかい)とかの勉強(べんきょう)で聞(き)いたことがあります。
「ヤングケアラー」について知(し)っていますか? 「聞(き)いたことがない」80%(はちじゅうぱーせんと)
※インタビュー人数(にんずう):10人(じゅうにん)

■3 きっかけ

ことこさん
「学校(がっこう)に通(かよ)い始(はじ)めてからは、それこそ友人(ゆうじん)と話(はな)すようになって、だんだん先生(せんせい)にもお話(はなし)聞(き)いてもらえるようになってっていう。」
動画キャプチャ05
ごとう先生(せんせい)
「やっぱり大人(おとな)が気(き)づくっていうことが一番(いちばん)、本当(ほんとう)はできればいいなって思(おも)うんですけれども。
知(し)らないこととかわからないことが一番(いちばん)こわいと思(おも)うんですよね。『そっか、こういうときにここに相談(そうだん)しに行(い)ったらいいんだ』っていう場所(ばしょ)を知(し)っておくとか『こういうときは、言葉(ことば)にして言(い)ってもいいんだ』っていうことを、小(ちい)さいうちから知(し)っていていただくと相談(そうだん)もしやすくなるのかなとも思(おも)いますし。」
学生(がくせい)相談(そうだん)室(しつ) とみざわカウンセラー
「“ヤングケアラー”っていう言葉(ことば)も最近(さいきん)出(で)てきていますけど、なかなか相談(そうだん)するの大変(たいへん)だっただろうなと、その過去(かこ)について。」
動画キャプチャ06
友人(ゆうじん)Fさん
「やっぱ大人(おとな)に頼(たよ)れずに自分(じぶん)がケアラーになっているから、本当(ほんとう)に頼(たよ)るっていうことがそもそも頭(あたま)の中(なか)にないっていう人(ひと)もいるんじゃないかなとは思(おも)いますね。」
友人(ゆうじん)Kさん
「自分(じぶん)でいろいろやっているから、やっぱり頼(たよ)りにくいところがあるのかな。」
ことこさん
「ひとりでいたいのに、ひとりでいたくない。」

■4 未来(みらい)にのぞむ

ことこさん
「今(いま)は介護福祉士(かいごふくしし)の資格(しかく)と社会福祉(しゃかいふくし)士(し)の資格(しかく)取得(しゅとく)を目指(めざ)して勉強(べんきょう)しています。介護(かいご)やってみたら面白(おもしろ)くて、ずっと選択(せんたく)してます。」
ナレーション
自身(じしん)のことを話(はな)す彼女(かのじょ)の表情(ひょうじょう)は、少(すこ)し明(あか)るく見(み)えました。
ことこさん
「いろんな実習(じっしゅう)先(さき)を見(み)て思(おも)ったのは、職員(しょくいん)さんが明(あか)るいところは利用者(りようしゃ)さんも明(あか)るいなっていう、全体的(ぜんたいてき)に雰囲気(ふんいき)が温(あたた)かい。」
ナレーション
「今(いま)」を生(い)きることに必死(ひっし)だった彼女(かのじょ)は、これから大学(だいがく)を卒業(そつぎょう)した先(さき)の「未来(みらい)」に歩(あゆ)み出(だ)しています。
ことこさん
「今(いま)はヤングケアラーの本人(ほんにん)のお家(いえ)に伺(うかが)う、訪問(ほうもん)のアルバイトを最近(さいきん)始(はじ)めさせていただきました。先輩(せんぱい)ケアラーっていうのもあると思(おも)いますし、お姉(ねえ)ちゃんが欲(ほ)しいヤングケアラーの方(かた)とかそういう方(かた)に、ちょっと年上(としうえ)のお姉(ねえ)さんとして接(せっ)していくっていう。
意外(いがい)と受(う)け入(い)れてもらえているなっていう感触(かんしょく)で「次(つぎ)は何(なに)したい!」って言(い)ってくれるのが嬉(うれ)しいなって思(おも)います。」