東京都の取組紹介
こどもの笑顔があふれる社会の実現に向けて、東京都は、こどもと対話しながら、こどもの目線に立った取組を行っています。
ヤングケアラーを支える取組も、その一つとして推し進めています。
教育庁の取組
都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業
都立高校におけるキャリア教育の取組を充実させるために実施しているプログラムです。「働くための基礎知識を知る」「大学・進学先について知る」「コミュニケーション力を向上させる」など、さまざまなテーマに沿った教育プログラムがあります。そのひとつとして「ヤングケアラー」に関する教育プログラムを実施しています。
スクールソーシャルワーカーの活用
学校において、いじめや不登校、暴力行為、児童虐待、ヤングケアラー等の課題に対応するため、社会福祉等の専門的な知識を有するスクールソーシャルワーカーの活用を促進しています。
教職員の「子供のSOSを受け止める力」を高める取組
子供のSOSを受け止め、支援する力を高めるための教職員向け研修プログラムの活用を促進しています。
NPOと連携した学びのセーフティネット事業
高校生活を送ることに困難を抱えている生徒等に対し、学習支援や心のよりどころとなる居場所、交流機能、就労に向けた支援や進路相談、生活相談の機会を提供できる場を設置しています。
福祉局の取組
ヤングケアラー支援に係る関係機関合同研修
東京都は、「ヤングケアラー支援マニュアル」を元に、ヤングケアラー自身やその保護者に関わることが想定される教育・福祉・医療などの関係機関の職員、区市町村の職員向けの合同研修を行いました。
なお、令和6年度からは区市町村が主体的に研修を企画・実施てきるよう研修用資材(動画等)を作成配布いたします。
ヤングケアラー・コーディネーター研修
ヤングケアラー・コーディネーターは 、ヤングケアラーと思われるこどもに気付いてから支援へのつなぎにおいて中心になる人のことです。
東京都は、ヤングケアラー・コーディネーターや自治体職員など今後ヤングケアラー・コーディネーターになる可能性のある人向けの研修を行っています。
ヤングケアラー・コーディネーター配置促進事業
関係機関との連携において核となるヤングケアラー・コーディネーターの配置について、区市町村を支援しています。
ヤングケアラー相談支援等補助事業
ピアサポートや家事支援ヘルパーの派遣等支援を行う団体への支援や気軽に悩みや経験を共有できるオンラインサロンを設置・運営する団体への支援を行っています。
子供の居場所創設事業
「調布市青少年ステーションCAPS(キャプス)」での学習支援の様子
こどもや保護者の方が気軽に立ち寄れる居場所をつくり、食事の提供や学習支援等を通じて、生活の質の向上と、地域全体でこどもや家庭を支援する環境の整備に取り組んでいます。