ちょーっと難しい話からスタートするんだけど、大切な話だからついてきてね!
国は、令和6年に法律を直したの。そこではじめて「ヤングケアラー」を法律に書き込んで、みんなで必要な時は支援していこうね、というものにしたんだ。その法律には「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」という言葉が使われているんだけど、少し難しく感じるよね。でも、この部分がすごく大切だから、今回はその中にある3つのキーワードについて話していくね!
①「家族の介護その他の日常生活上の世話」とは?
実際、ヤングケアラーとひとくくりに言っても、状況はその人その人によってかなり違う。例えば、僕みたいに障がいのある家族のサポートをしている人もいれば、幼い兄弟や高齢者の家族のサポートをしている人もいるし、言語の壁がある家族のために通訳という立場になってサポートをしている人もいる。サポートの度合いも日常生活のサポートをしている人もいれば、家族の代わりに家事を行っている人もいるし、家計を支えるためにアルバイトをしている人もいる。
こんな感じで状況が様々だからこそ、難しい言葉で定義されているけど、「一人ひとりサポートしていることは違う」ということは覚えておいてほしいな。
一人ひとり状況が違うからこそ、当事者の子どもたちも自分がヤングケアラーだって気づきにくいんだよね。だって、僕もそうだったけど、それが日常だから気づきにくいの。周りから「かわいそう」とか「大変そう」と言われたこともあったけど、物心ついたときにはそれが当たり前だったから。僕自身は「かわいそう」って言われるのはすごく嫌だったな…。
②「過度に」とは?
「過度に」とあると、すごく大変な人に限定されちゃうの?私はまだ過度なサポートではないのかな、って考えちゃう人もいるかもしれないよね。お手伝いや家族のサポートで遊びや勉強、進路の準備が思うようにできないと感じているなら、相談してみて!いったん「過度に」は気にしなくて大丈夫!確かに、家族のサポートをしていれば、我慢しなきゃいけないことは出てくる。自分の自由に使える時間が少なくなるから他の子より遊べないとか、宿題や受験勉強をする時間が取れないとか。前に、ヤングケアラーの当事者から、家族のことがあるから恋愛しても相手に迷惑をかけてしまう気がするんです、っていう相談をもらったこともあったね。
こうやって書いていくと、余計に「かわいそう」とか「大変そう」ってイメージになっちゃうかもしれないけど、そこはちょっとストップしてほしい。実際、大変なことはあるけど、そのサポートをすることを悲観していない人も多いの。だって、それが日常だから。
今回はそういったヤングケアラーの現状を覚えてもらえたらそれでOK! 結構ネガティブなイメージを持たれちゃうことがあるんだけど、そんなことはないって覚えていてほしいな。
③「子ども・若者」とは?
ヤングケアラーって子どもに対して使う言葉って思われることがあるんだけど、子どもだけじゃなく、若者も法律にかかれているの。つまり、高校卒業後に働いたり、大学や専門学校に進学したりしても、支援の対象になるんだ。さらに、「若者」って何歳までだと思う?
実は、状況によっては39歳まで支援の対象となるんだ。
その支援や相談先については第4回で話すからちょっと待っててね!


ヤングケアラーとひとくくりに言っても、状況や価値観は人それぞれなんですね。
当事者の気持ちを一番に考えることが大切ですね。