ヤングケアラーは家庭内のことがほとんどなので、当事者自身がヤングケアラーだと気付けないケースもありますし、「うちの家庭はまわりと少し違う」と感じていてもなかなかまわりに話すことができないことも少なくありません。僕もそうでした。なんというか、話しても理解しにくくて困らせちゃう気もするし、変な風に受け取られたら嫌だな…とか考えちゃうんですよね。でも、誰もが「ヤングケアラー」になる可能性はあると思うし、特別なことではないって覚えてほしいな。
もし、みなさんの身近な人で、第2回で話した、家族のサポートや家事などの手伝いをしている人、理由は分からないけど勉強時間や自由時間があまり無いように感じる人がいたら、もしかしたらそういった事情があるかもしれません。そんなとき、友達としてパートナーとして何かできないかなと思いますよね。でも、家族のことに踏み込むことはできないし、何もできないな…と感じてしまうかもしれません。(実際に、こういう相談も多いです)
そんな時は「何か特別なことをしよう」なんて考えなくて大丈夫。「愚痴でも弱音でもくだらない話でも、どんな話でもいつでも聞くからね!」というウェルカムな姿勢を伝えてあげるだけで、安心できることがあります。ヤングケアラー当事者の中には、気を張っていて、頼ること=ダメなことのように感じている子もいます。だから、「大丈夫?」と聞かれれば「大丈夫!」と答えますし、「何かできることある?」と聞かれても「ありがとう、大丈夫だよ」と答えるかもしれません。でも、もし限界を越えそうになったとき、誰かを頼りたくなったときに、「いつでも来い!」と普段から言ってくれている人が身近にいたら頼ることができます。そんなことでいいの、と感じる方もいるかもしれませんが、そんな存在が大きな力になるのです。
そして、最後にヤングケアラー当事者の方に一つ届けさせてください。頼ること=ダメなことと感じる気持ちは痛いくらいに分かります。頼ったところで何も解決しないし、自分が我慢すればいいと思ってしまうのも分かります。僕もそうでしたから。
けれど、ここは強く否定させてください。
誰かに頼るって、葛藤や迷いをもって当然ですが、安心・信頼できる人がいたら、思い切り頼りましょう。頼っていいんです。頼ってください。確かに、身近な人を頼っても、みんなの今の生活が大きく変わることはないかもしれない。それでも信頼できる人に話すことで、みんなの心のストレスが軽減されることもあります。
また、社会的なサポートも増えて、そういった情報を持っている大人も多くなりました。なので、当時の僕のように「自分が我慢すればいい」という選択をするのではなく、まわりの人の力も借りていってほしいなと思います。もちろん「今」は自分で頑張ろう!という選択も応援するよ。
今すぐ必要ではなくても、いろいろなサポートがあることを知って困ったときや悩んだときに思い出してくださいね
次回授業の予告
今回は熱い想いが溢れてしまったんだけど、第3回も付き合ってくれてありがとうございました。さて、次回は第4回。テーマは「大人に相談…?どこに相談すればいいの?」です!
今は、いろいろな形で相談できるようになって、僕の頃よりかなり選択肢が増えました。それは学生の方だけでなく、第2回で触れたように学校を卒業して社会に出ている方も同じです。
でも、だからこそ、どこがいいのか迷うんですよね…(汗)
なので、次回はどんな選択肢があるのかを見ながら「自分だったらどこに相談するかな…」って視点で一緒に考えていきましょう!
それでは第3回はこれで終わり!以上、葉一でしたー!!


特別なことをしなくても、話を聞いてくれる友達がいることは、息抜きにもなるし、心強いことなんですね。