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葉一(はいち)さんと学(まな)ぶ「ヤングケアラー」のこと

とある男のヤングケアラーについて考える教室

授業開校宣言(じゅぎょうかいこうせんげん)!

「とある男(おとこ)のヤングケアラーについて
考(かんが)える教室(きょうしつ)」へようこそ!

第(だい)3回授業(かいじゅぎょう)の前(まえ)に

 こんにちは!葉一(はいち)です。
 第(だい)2回(かい)では、国(くに)の法律(ほうりつ)に書(か)かれているヤングケアラーという言葉(ことば)について話(はなし)をさせてもらいました。きっと、みんなもヤングケアラーについてのイメージが前(まえ)より持(も)てるようになったと思(おも)います。
 なので、今回(こんかい)は、みんなの日常(にちじょう)の中(なか)の話(はなし)をしていきます。ということで第(だい)3回(かい)のテーマは「身近(みぢか)な人(ひと)がヤングケアラーかも…そんなとき、まわりができること」です。
 友達(ともだち)やパートナーがヤングケアラーだったら、みんなだったらどうするかな?そんなことを一緒(いっしょ)に考(かんが)えていきましょう!

プロフィール

葉一(はいち)さん

1985年(ねん)生(う)まれ。障(しょう)がいのある妹(いもうと)の世話(せわ)を手伝(てつだ)うヤングケアラーとして学生(がくせい)時代(じだい)を過(す)ごす。東京(とうきょう)学芸(がくげい)大学(だいがく)を卒業(そつぎょう)後(ご)、教材(きょうざい)の営業職(えいぎょうしょく)、塾(じゅく)講師(こうし)を経(へ)て独立(どくりつ)。2012年(ねん)にYouTubeチャンネル「とある男(おとこ)が授業(じゅぎょう)をしてみた」を開設(かいせつ)し、現在(げんざい)のチャンネル登録者(とうろくしゃ)数(すう)は220万(まん)人(にん)を超(こ)える。著書(ちょしょ)に『塾(じゅく)へ行(い)かなくても成績(せいせき)が超(ちょう)アップ! 自宅(じたく)学習(がくしゅう)の強化書(きょうかしょ)』(フォレスト出版(しゅっぱん))、『小学校(しょうがっこう)6年間(ねんかん)の算数(さんすう)をイチからやさしくていねいに』(KADOKAWA)など。

第(だい)3回(かい)の授業(じゅぎょう)

身近(みぢか)な人(ひと)がヤングケアラーかも…
そんなとき、まわりができること

 ヤングケアラーは家庭内(かていない)のことがほとんどなので、当事者自身(とうじしゃじしん)がヤングケアラーだと気付(きづ)けないケースもありますし、「うちの家庭(かてい)はまわりと少(すこ)し違(ちが)う」と感(かん)じていてもなかなかまわりに話(はな)すことができないことも少(すく)なくありません。僕(ぼく)もそうでした。なんというか、話(はな)しても理解(りかい)しにくくて困(こま)らせちゃう気(き)もするし、変(へん)な風(ふう)に受(う)け取(と)られたら嫌(いや)だな…とか考(かんが)えちゃうんですよね。でも、誰(だれ)もが「ヤングケアラー」になる可能性(かのうせい)はあると思(おも)うし、特別(とくべつ)なことではないって覚(おぼ)えてほしいな。

 もし、みなさんの身近(みぢか)な人(ひと)で、第(だい)2回(かい)で話(はな)した、家族(かぞく)のサポートや家事(かじ)などの手伝(てつだ)いをしている人(ひと)、理由(りゆう)は分(わ)からないけど勉強時間(べんきょうじかん)や自由時間(じゆうじかん)があまり無(な)いように感(かん)じる人(ひと)がいたら、もしかしたらそういった事情(じじょう)があるかもしれません。そんなとき、友達(ともだち)としてパートナーとして何(なに)かできないかなと思(おも)いますよね。でも、家族(かぞく)のことに踏(ふ)み込(こ)むことはできないし、何(なに)もできないな…と感(かん)じてしまうかもしれません。(実際(じっさい)に、こういう相談(そうだん)も多(おお)いです)
 そんな時(とき)は「何(なに)か特別(とくべつ)なことをしよう」なんて考(かんが)えなくて大丈夫(だいじょうぶ)。「愚痴(ぐち)でも弱音(よわね)でもくだらない話(はなし)でも、どんな話(はなし)でもいつでも聞(き)くからね!」というウェルカムな姿勢(しせい)を伝(つた)えてあげるだけで、安心(あんしん)できることがあります。ヤングケアラー当事者(とうじしゃ)の中(なか)には、気(き)を張(は)っていて、頼(たよ)ること=ダメなことのように感(かん)じている子(こ)もいます。だから、「大丈夫(だいじょうぶ)?」と聞(き)かれれば「大丈夫(だいじょうぶ)!」と答(こた)えますし、「何(なに)かできることある?」と聞(き)かれても「ありがとう、大丈夫(だいじょうぶ)だよ」と答(こた)えるかもしれません。でも、もし限界(げんかい)を越(こ)えそうになったとき、誰(だれ)かを頼(たよ)りたくなったときに、「いつでも来(こ)い!」と普段(ふだん)から言(い)ってくれている人(ひと)が身近(みぢか)にいたら頼(たよ)ることができます。そんなことでいいの、と感(かん)じる方(かた)もいるかもしれませんが、そんな存在(そんざい)が大(おお)きな力(ちから)になるのです。

特別(とくべつ)なことをしなくても、話(はなし)を聞(き)いてくれる友達(ともだち)がいることは、息抜(いきぬ)きにもなるし、心強(こころづよ)いことなんですね。

 そして、最後(さいご)にヤングケアラー当事者(とうじしゃ)の方(かた)に一(ひと)つ届(とど)けさせてください。頼(たよ)ること=ダメなことと感(かん)じる気持(きも)ちは痛(いた)いくらいに分(わ)かります。頼(たよ)ったところで何(なに)も解決(かいけつ)しないし、自分(じぶん)が我慢(がまん)すればいいと思(おも)ってしまうのも分(わ)かります。僕(ぼく)もそうでしたから。
 けれど、ここは強(つよ)く否定(ひてい)させてください。
 誰(だれ)かに頼(たよ)るって、葛藤(かっとう)や迷(まよ)いをもって当然(とうぜん)ですが、安心(あんしん)・信頼(しんらい)できる人(ひと)がいたら、思(おも)い切(き)り頼(たよ)りましょう。頼(たよ)っていいんです。頼(たよ)ってください。確(たし)かに、身近(みぢか)な人(ひと)を頼(たよ)っても、みんなの今(いま)の生活(せいかつ)が大(おお)きく変(か)わることはないかもしれない。それでも信頼(しんらい)できる人(ひと)に話(はな)すことで、みんなの心(こころ)のストレスが軽減(けいげん)されることもあります。
 また、社会的(しゃかいてき)なサポートも増(ふ)えて、そういった情報(じょうほう)を持(も)っている大人(おとな)も多(おお)くなりました。なので、当時(とうじ)の僕(ぼく)のように「自分(じぶん)が我慢(がまん)すればいい」という選択(せんたく)をするのではなく、まわりの人(ひと)の力(ちから)も借(か)りていってほしいなと思(おも)います。もちろん「今(いま)」は自分(じぶん)で頑張(がんば)ろう!という選択(せんたく)も応援(おうえん)するよ。

今(いま)すぐ必要(ひつよう)ではなくても、いろいろなサポートがあることを知(し)って困(こま)ったときや悩(なや)んだときに思(おも)い出(だ)してくださいね

次回(じかい)授業(じゅぎょう)の予告(よこく)

 今回(こんかい)は熱(あつ)い想(おも)いが溢(あふ)れてしまったんだけど、第(だい)3回(かい)も付(つ)き合(あ)ってくれてありがとうございました。さて、次回(じかい)は第(だい)4回(かい)。テーマは「大人(おとな)に相談(そうだん)…?どこに相談(そうだん)すればいいの?」です!
 今(いま)は、いろいろな形(かたち)で相談(そうだん)できるようになって、僕(ぼく)の頃(ころ)よりかなり選択肢(せんたくし)が増(ふ)えました。それは学生(がくせい)の方(かた)だけでなく、第(だい)2回(かい)で触(ふ)れたように学校(がっこう)を卒業(そつぎょう)して社会(しゃかい)に出(で)ている方(かた)も同(おな)じです。

 でも、だからこそ、どこがいいのか迷(まよ)うんですよね…(汗(あせ))
 なので、次回(じかい)はどんな選択肢(せんたくし)があるのかを見(み)ながら「自分(じぶん)だったらどこに相談(そうだん)するかな…」って視点(してん)で一緒(いっしょ)に考(かんが)えていきましょう!
 それでは第(だい)3回(かい)はこれで終(お)わり!以上(いじょう)、葉一(はいち)でしたー!!

もっと知(し)りたい方(かた)へ

ヤングケアラーについて、さらに知(し)る